行政書士法人第一綜合事務所

中国人の帰化申請について

本ページでは,中国人が帰化申請を行う際に,必要書類の確認すべき事項や,手続きを進める上で注意しなければならない点などを帰化申請専門の行政書士が解説しています。
これから帰化申請を考えている中国人の方,また帰化申請をするか迷っている方へ向けて記載しています。
是非チェックしてみてください。

1.中国人の帰化申請の動向

本チャプターでは,中国人の帰化申請についてみていきましょう。

日本に住んでいる中国人は,日本政府統計データによると,2020年6月時点で78万人以上と記されています。
そのうち,永住者の在留資格を保有している中国人は27万人以上に上ります。

国籍別でみると,日本に住んでいる外国人は中国が一番多く,永住者の在留資格を保有している人数も中国が一番多いという結果になっています。

一方,法務省が公表している国籍別帰化許可数を見ると,以下のようになっています。

国籍別帰化許可者数

国籍 2019年
帰化許可者数 8453名
韓国・朝鮮 4360名
中国 2374名
ブラジル 383名
ベトナム 264名
フィリピン 235名
ペルー 168名
バングラディッシュ 81名
ロシア 47名
アメリカ合衆国 47名
スリランカ 46名
その他 448名

中国人の帰化申請の件数は,韓国・朝鮮国籍の方に次いで2番目に多く,25年以上に亘り,毎年2,000人以上の方が帰化許可取得を行っています。

それでは,次に中国人が帰化申請を行う際,注意すべき点について確認していきましょう。

2.中国人の帰化申請の書類で注意すべき点

帰化申請を行うには,まずは管轄の法務局に必要書類を確認する必要があります。

帰化申請の申請先は,「申請をしようとする者の住所地を管轄する法務局又は地方法務局」となっていますので,上記の必要書類の確認を行うためには,管轄の法務局を知る必要があります。

帰化申請の法務局の管轄については,帰化申請の法務局の管轄について のコラムに記載していますので,ぜひご参考ください。

また,帰化申請の大まかな流れについては,帰化許可申請の必要書類は?  に記載しておりますので,あわせてご確認ください。

そして,管轄の法務局を調べ,実際に管轄の法務局へ相談に行ったときに,法務局から必要な書類について教えてもらいます。中国人の帰化申請の場合,必ず本人(家族)の身分関係を示す書類を取得するように伝えられます。
日本で生まれた場合や在日中国領事館で手続きをした事項であれば,日本の領事館で取得できる書類もありますが,原則,中国本国で身分関係を示す書類を取得する必要があります。

身分関係を示す書類は「出生公証書」,「親族関係公証書」,「婚姻公証書」,「離婚公証書」および「死亡公証書」です。
なお,これらの書類は申請人本人の分だけでなく,帰化申請に関係している親族の分の提出を求められる書類もありますので,その都度対応が必要になってきます。

そして,上記書類はすべて公証された書類(公証書)になりますので,取得した書類を日本へ発送する場合や持ち帰る場合には,注意してください。
また,「出生公証書」を取得する際に,申請者に兄妹がいなく一人っ子の場合,出生公証書に”独生子”である旨の記載を行ってもらうようにしてください。

“独生子”とは,申請者が一人っ子であることを示す文言であり,他に兄妹がいないことを明らかにします。法務局はこの”独生子”の記載が無いと,申請書類を受理しないケースもありますので,ご注意ください。

さらに,中国人の帰化申請は「国籍証明書」を取得する必要があります。
「国籍証明書」について,下記にまとめていますので,チェックしてください。

①「国籍証明書」とは?
⇒中国政府が当該中国人の国籍離脱意思を認め,中国国籍を離脱したことを示す書類です。
②「国籍証明書」を取得するタイミングは?
⇒法務局で帰化申請書類の確認をしてもらい,法務局から「『国籍証明書』を取得してください。」と言われたときに請求してください。
③「国籍証明書」はどこで取得するの?
⇒申請をしようとする方の住所地を管轄する在日中国領事館で取得してください。
※東京に住んでいる方は,在日中国大使館へ,大阪に住んでいる方は在大阪中国総領事館になります。
④「国籍証明書」取得に必要な書類は?
⇒ 1,パスポート原本とパスポートの写真ページのコピー
2,住民票原本(発行から3ヶ月以内),もしくは在留カード原本およびコピー
3,証明写真2枚(横3cm×縦4cm)
4,退出中華人民共和国国籍申請表 ※領事館ホームページにあります。

帰化申請は,申請者によって必要な書類が異なるため,上記書類はほんの一部になります。しかし,これらの書類も含めて,注意点を理解しなければ,何度も書類取得を行うことになってしまいますので,書類取得前に注意点を確認する必要があります。

※なお,2021年7月から,「国籍証明書」の名称が「領事証明」に変更されました。

3.帰化許可後の対応について

中国人は帰化申請をする際,上記のとおり,在日中国領事館から「国籍証明書」を発行してもらう必要があります。

なお,以前は「国籍証明書」が発行されると中国パスポートの使用は不可となり,帰化申請中に日本から海外へ出国する場合は,「旅行証」を発行してもらう必要がありました。

しかし,現在は「国籍証明書」が発行されても中国パスポートを使用することができます。そのため,帰化申請中は,中国パスポートを使用して,海外へ出国することは可能です。

ただし,中国人は帰化許可後に,中国パスポートの失効手続きを在日中国領事館で行う必要がありますので,手続き漏れがないように注意してください。

中国パスポートの失効手続きを行ったあとは,日本の市区町村へ帰化届を提出し,日本のパスポートを取得することが可能になります。
帰化許可後の一般的な手続きを確認するためには,帰化許可後の手続き  のコラムを参考にしてください。

4.中国人の帰化申請でよくある質問

ここからは,中国人の方から帰化申請業務でよくあるご質問をまとめています。
帰化申請のご依頼を検討中の方は,ぜひご覧ください。

Q1 帰化申請の相談は無料ですか?

A1.ご相談は無料でお受けしています。
無料相談では,お客様の状況を確認し,帰化申請の許可可能性を判断いたします。

Q2 帰化申請を依頼した場合,状況によって追加料金は掛かりますか?

A2.帰化申請の費用は全て事前にお見積りし,追加費用は掛かりませんのでご安心ください。

Q3 帰化申請に必要となる中国の公証書を代わりに取得してもらうことはできますか?

A3.中国国内で発行される書類については,当社で代理取得できません。
そのため,お客様で中国の機関から取得してください。
なお,日本国内で発行される書類で,当社で代理取得可能なものについては,全て当社で書類収集します。

Q4 帰化申請の相談は,中国語対応していますか?

A4.中国語での対応もしています。
中国語対応につきましても,上記同様,無料でご対応しております。

Q5 帰化申請をする際,法務局への同行をしていますか?

A5.大阪,京都,滋賀,兵庫,奈良,和歌山,三重の法務局には必ず申請同行しています。
その他の管轄の法務局の場合は,当社で作成し納品させていただいた申請書類をお客様にご提出いただくようにお願いしています。

Q6 帰化申請が不許可になった場合には,返金や保証はありますか?

A6.帰化申請が万が一不許可になった場合には,実費,事務手数料を除き,当社報酬額をご返金いたします。
なお,当社は許可の見込みのない案件について,受任することはありません。
仮に,許可の見込みが薄い場合に,お客様が申請を希望される場合には,十分にリスクを説明したうえで受任することを徹底しております。

5.中国人の帰化申請のまとめ

本ページでは,中国人が帰化申請を行う際の注意点についてご紹介しました。

帰化申請を行うために準備すべき書類はたくさんあります。
特に,中国本国から書類を取得する際,ほとんどの方は中国に住んでいるご親族の方に書類取得を依頼されています。このとき,書類を正しく理解しなければ,何度もご親族の方に足を運んでもらうことになってしまいます。

当社は,お客様が少しでも負担なく,書類準備ができるようにサポートしておりますので,帰化申請をご検討されているお客様は,お気軽に当社へご連絡くださいませ。

本ページがこれから帰化申請をご検討されている方にとって少しでも参考になれば幸いです。