東京出入国在留管理局(東京入管)の場所や申請方法について解説

全国に8か所ある地方出入国在留管理局(=入管)のうち,本コラムでは,そのうち「東京出入国在留管理局(東京入管)」の品川庁舎について,交通アクセスや館内での申請方法などについて詳しくお伝えします。
Index
1.出入国在留管理局とは?
出入国在留管理局とは,外国人が日本に在留するための各種手続きを行う法務省の官公署です。
1-1.全国に8か所ある
出入国在留管理局は全国に8か所あります。その配下に空港など7つの支局があり,さらに61か所の出張所があります。
札幌,仙台,東京,名古屋,大阪,広島,高松,福岡
※東京入管には横浜支局,大阪入管には神戸支局があります。
どこの入管でも手続きできるわけではなく,現在住んでいる住所地,もしくはこれから住む予定の住所地を管轄する入管で手続きできます。
また,これら入管窓口で直接行う申請以外に,オンラインで申請できる手続きもあります。
2.東京入管品川庁舎への行き方
東京入管の品川庁舎は,港区港南5丁目にあります。周辺には新幹線も停まるターミナル「品川駅」と,モノレールが通る「天王洲アイル駅」がありますが,どちらからも歩いて行くには距離があります。
ここでは,それぞれの駅からの行き方について解説します。
2-1.品川駅からのアクセス
東京入管の品川庁舎へは,品川駅の港南口から路線バスを利用する方が多いです。
① 港南口に向かいます(京急線と反対側,両脇にデジタルサイネージが並ぶ通路の先です)
② デッキに出たらそのまま直進して地上へ下ります。
③ 地上へ下りたらデッキ真下にある24番バス停へ。
④ 24番バス停から発車する「品99」系統のバスに乗車。
⑤ 5つ目の「東京出入国在留管理局前」で下車します。
⑥ バスを降りた目の前の建物が東京入管です。
品99系統のバスは運賃前払いです。前方の扉から乗車します。
「東京出入国在留管理局前行き」と「品川埠頭行き」がありますが,どちらに乗車しても大丈夫です。
朝の品川駅はとても混雑し,バス停にも長い行列ができますが,バスの運行本数も多いので実質的な待ち時間はそれほど長くありません。日中の時間帯も頻繁に運行されています。
2-2.天王洲アイル駅からのアクセス
天王洲(てんのうず)アイルは,羽田空港と浜松町を結ぶ「東京モノレール」と,JR埼京線と直通運転している「りんかい線」の駅です。この駅から東京入管を通るバスは出ていませんが,少し歩くとバス停があります。
① りんかい線は「南口」,東京モノレールは「A出口」を出ます。
② 目の前の橋(品川ふ頭橋)を渡ると大きな交差点があります。
③ この交差点を渡らずに左折すると「品川ふ頭橋」バス停があります。
④ このバス停から「品99」系統の品川駅港南口行きバスに乗車。
⑤ 8つ目の「東京出入国在留管理局前」で下車します。
⑥ バスを降りた道路の向かい側の建物が東京入管です。
朝7時半から9時過ぎまでは,2~3分置きにバスが通っているので使いやすいです。11時以降は10分置きに減ってしまうので,品川駅からのほうが便利かもしれません。
3.申請など各種カウンターの場所
ここからは,東京入管(品川庁舎)の館内フロアについて説明します。
目的の手続きごとにカウンターが分かれていて,色分けもされています。
3-1.フロア全体像
【1階】
1Fには以下のようなカウンターがあります。
- 申請に関する相談,申請書の配布,記入方法の案内
- 【Eカウンター】在留資格認定証明書交付申請の受付 ※海外から日本へ呼び寄せ
- 【コンビニ】収入印紙の購入,コピー,証明写真などが利用できます。

(出典:出入国在留管理庁ホームページ)
【2階】
2Fには以下のようなカウンターがあります。
- 【Aカウンター】新しい在留カードの交付
- 【Sカウンター】留学ビザに関する相談窓口(留学審査部門)
- 【Bカウンター】更新や変更,永住など認定以外の申請窓口
- 【Fカウンター】行政書士など申請取次者専用窓口
- 【Tカウンター】研修ビザ,技能実習ビザ,短期滞在ビザに関する申請・相談窓口
- 【Wカウンター】就労ビザに関する相談窓口(就労審査部門)
- 【Dカウンター】再入国許可に関する相談窓口
- 【Pカウンター】配偶者ビザ,定住者ビザ,永住ビザに関する相談窓口(永住審査部門)

(出典:出入国在留管理庁ホームページ)
申請窓口と許可後の在留カード交付窓口があるので,一番混み合うフロアです。
1階からエスカレーターを上がって,これから申請する場合は左手側の「B」,結果の通知ハガキが届いた場合は右手奥の「A」です。
どのカウンターにも番号札がありますので,それを取って番号が呼ばれるまでしばらく待ちます。
各フロアの詳細については,出入国在留管理庁ホームページもあわせてご覧ください。
4.外国人を日本に呼び寄せる手続き
外国人を日本に呼び寄せたい場合,ビザを新しく取得する手続き「在留資格認定証明書交付申請」が必要です。この申請は2階ではなく1階の「Eカウンター」が窓口です。品川庁舎の入口から左手側の奥にあります。
在留資格認定証明書交付申請は,これから日本に来る外国人が申請人となりますが,日本にまだ来ていないので直接申請できません。申請人の法定代理人か,就労ビザであれば就労先の雇用主など直接関係がある方が代わりに申請することになります。
5.新しい在留カードの受取り手続き
すでに日本にいる外国人で,在留期間の更新や他のビザへの変更,永住ビザの申請をした場合,審査が完了すると完了通知があります。オンライン申請した場合以外は,入管窓口で新しい在留カードが交付されます。
東京入管品川庁舎で新しい在留カードを受け取る場合は,1階入口正面のエスカレーターを上がって右手奥にある「Aカウンター」になります。持参するものは通知書にも書かれていますが,以下の通りです。
【持参するもの】
- 通知書(ハガキ)
- 申請受付票
- パスポート(原本)
- 在留カード(原本)
- 手数料納付書+収入印紙
東京入管品川庁舎の場合は,先に収入印紙を貼った「手数料納付書」を提出して交付されるのを待ちます。
Aカウンターでは収入印紙の販売はしていないので,Aカウンターに並ぶ前に1階のコンビニで収入印紙を購入して貼っておく必要があります。
収入印紙は入管のコンビニだけでなく,全国の郵便局でも販売しています。事前に郵便局で購入しておくことをおすすめします。
6.東京入管での待ち時間
東京入管(品川庁舎)は全国でも最も混雑する入管で知られています。
曜日に関わらず混雑していますが,午前中であれば比較的空いている日もあります。窓口の業務は9時からですが,番号札は8時半頃から取ることができます。
⇒待ち時間:2~3時間
在留状況や申請内容によっては,Bカウンターで「申請内容を審査部門に確認してもらってください」と確認票が渡される場合があります。その場合は,指示にされた審査部門のカウンターに行ってください。審査部門で確認後,申請受付できる状態であれば,確認票にスタンプが押されます。この確認票と一緒に,再度Bカウンターへ提出します。
⇒待ち時間:1~2時間
Aカウンターには,呼び出された番号が表示されるモニターが設置されています。呼び出されるまでずっとAカウンターの近くにいなくても大丈夫です。
※待ち時間は当社が毎週通っているなかでの目安です。3時間以上かかることもあります。
7.入管へ一度も行かずに手続きできます!
東京入管品川庁舎は「全国で一番混んでいる入管」でもあります。また,最寄りの駅からも距離があるため,お仕事の昼休みにサッと行って要件を済ます…というわけにはいきません。少なくとも半日ほどかかってしまうつもりで予定を立てる必要があります。
平日なかなか休みが取れない方は,ビザ申請に精通した行政書士などの専門家に依頼するものおすすめです。
行政書士法人第一綜合事務所では,申請だけでなく許可後の新しい在留カード受取りも,標準サービスとして対応させていただいております。申請までの期間も短縮できますので,ぜひ一度無料相談をご利用ください!
東京入管へ御用の方は,以下の番号へおかけください。
0570-034259(ナビダイヤル)