依田 隼弥

【2025/4/1~】永住権の手数料が10,000円に値上げ!他のビザ手続きも手数料が改定されます

【2025/4/1~】永住権の手数料が10,000円に値上げ!他のビザ手続きも手数料が改定されます

2025年4月1日から,在留手続きの手数料が値上げされることとなりました。値上げの対象となる手続きは全部で8種類となり,このうち永住許可申請は現状の8,000円から2,000円アップして10,000円になります。そのほか,変更や更新の申請手続きも値上げになります。1981年の改定以来,およそ45年ぶりの改定です。どのタイミングで値上がりとなるのか,このコラムで詳しく解説しますので,ぜひ最後までお読みください。

無料相談のお問い合わせ先

WEBからのお問い合わせはこちらから

1.手数料が値上げされる申請手続きとは?

2025年4月1日から手数料が改定される申請手続きは以下の通りです。

手続きの種類 現行の手数料 4/1からの手数料
窓口申請の場合 オンライン申請の場合
在留期間の更新許可 4,000円 6,000 5,500
在留資格の変更許可 4,000円 6,000 5,500
永住の許可 8,000円 10,000 (オンライン不可)
再入国の許可(1回) 3,000円 4,000 3,500
再入国の許可(数次) 6,000円 7,000 6,500
就労資格証明書の交付 1,200円 2,000 1,400
特定登録者カードの交付 2,200円 4,000 (オンライン不可)
特定登録者カードの再交付 1,100円 2,000 (オンライン不可)

※新たにビザを取得する「在留資格認定証明書交付申請」は,現状と同様に手数料はかかりません。
※上記の表にない手数料は現行のまま改定はありません。

(1)オンライン申請だと500円OFF!

今回の改定で,窓口申請とオンライン申請で料金差が設定され,オンライン申請のほうが500円ほど安くなっています。出入国在留管理庁としては,できるだけオンライン申請を利用してもらって,入管窓口の混雑緩和を図りたいと考えています(就労資格証明書の交付は600円OFF)。
オンライン申請は,入管ホームページから利用者情報の登録をすることで利用できます。申請人となる外国人本人または法定代理人が利用登録できます。
ちなみに,永住許可や特定登録者カードの交付など,窓口申請しかできない手続きもありますのでご注意ください。

(2)値上げが適用になるタイミングはいつ?

今回の改定は「2025年4月1日から」とアナウンスされていますが,これは「申請日」が基準になります。

【申請日によって手数料が変わる】
・2025年3月31日(月)までに申請したもの ⇒ 4月1日以降に許可となっても現行の手数料が適用される
・2025年4月1日(火)以降に申請したもの ⇒ 値上げ後の手数料が適用される

このため,少しでも安く済ませたい!という方は,3月中に申請するのがおすすめです。
ただ,申請手続きの内容によっては3月に申請できない場合もあります。詳しくは次のセクションで解説します。

2.値上げ前に申請するには?

前述のとおり,2025年3月31日までに申請できれば,値上げ前の現行手数料が適用となります。

在留期間の更新
⇒在留期限のおおむね3か月前から申請できます。お持ちの在留カードを確認して,在留期限が2025年6月までであれば3月中に申請することで値上げ前の手数料が適用になります。
引越しや転職がなく,前回の状況から特に変わっていない方であれば申請書類も比較的早く準備できると思います。

在留資格の変更
⇒現在のビザから他のビザへ変更する場合,変更するビザの許可要件を満たしていれば申請できます。
変更するビザによって要件が大きく異なりますので,ぜひ一度ビザの専門家にご相談いただくことをおすすめします。早ければ早いほど,3月中の申請が間に合うかもしれません。

永住許可申請
⇒永住権の取得には「永住許可申請」をする必要がありますが,この永住許可申請も要件を満たしていれば申請できます。永住申請は「日本に継続10年在留していること」がひとつ大きな要件になっていますが,10年未満であっても申請できるケースも多くあります。こちらも,永住権に詳しい専門家にご相談いただければすぐにわかります。
永住申請は用意する書類が多くなりますので,できるだけ早めにご相談ください!
年間7,000件以上のお問い合わせがある行政書士法人第一綜合事務所では,無料相談を受付しておりますのでぜひご利用くださいね!

ご相談は無料です。
お気軽にご相談ください。

3.手数料改定についてよくあるお問い合わせ

【Q】半年前に永住申請していてまだ結果が出ていません。4月以降に許可となったら10,000円ですか?


【A】いいえ。申請時点の手数料が適用になりますので,この場合は8,000円となります。

【Q】オンライン申請で,新しい在留カードの受取り方法を「最寄りの入管窓口へ出頭」にした場合,手数料は窓口申請の金額になりますか?


【A】いいえ。「どのように申請したか」が基準ですので,オンライン申請していれば受取が窓口でもオンライン申請の手数料が適用となります。

【Q】10,000円の収入印紙はどこで買えますか?


【A】収入印紙は郵便局で購入できます。また,入管の中や近隣にあるコンビニエンスストアでも販売している場合があります。ちなみに,収入印紙には200円から100,000円までさまざまな種類がありますが,切手と同じように合計で「10,000円」になれば大丈夫です。コンビニエンスストアなどでは,「10,000円」の収入印紙を取り扱っていないところもたくさんありますので注意してください。

【Q】永住権の取得を検討しています。2025年4月でちょうど10年になります。この場合は,4月にならないと申請できませんよね?


【A】3月中に申請できる場合もあります。永住申請は他にもいくつか要件がありますので,一度当社のようなビザ専門家に相談してみてください。

4.手数料改定まとめ

今回は,2025年4月から改定される手数料について解説しました。
値上げ自体は嬉しいことではありませんが,ここ数年で物価や人件費が上昇しており,40年以上もずっと同じ手数料だったことがむしろ凄いことかもしれませんね。手数料のために急いで申請したい!という方は,ぜひ当社の無料相談をご利用ください。ただ,手数料のためだけに「とりあえず申請してみる」ということはおすすめしておりません。日本で安定して暮らすための大切なビザです。行政書士法人第一綜合事務所では,申請するみなさんが後悔のないように,最善な方法をご提案しております。

この記事の監修者

行政書士法人第一綜合事務所

行政書士 依田 隼弥

・日本行政書士会連合会(登録番号第24081844号)
・東京都行政書士会(会員番号第15335号)
山梨県出身。東京オフィスに所属し,外国人ビザ申請,国際結婚手続き,永住権取得など国際業務を専門としている。

ご相談は無料です。
お気軽にご相談ください。