【2026年6月】特定在留カードで在留更新の「二度手間」を解消!入管のあとに市役所へ行く必要がなくなる本当のメリット

2026年6月14日から,新しい「特定在留カード」の交付が始まります。 「カードが1枚にまとまって便利になる」というニュースは多いですが,日本で働く私たちが注目すべき本当のメリットは別にあります。
それは,在留期間を更新した際,「入管に行ったあと,さらに市役所(区役所)へ行く」というあの面倒な二度手間がなくなることです。
特定在留カードについて知りたい方は,ぜひ最後までお読みください。
Index
1.30秒でわかる!特定在留カードで変わること
忙しい方のために,まず結論をまとめました。
| 項目 | これまでの仕組み | 特定在留カードの仕組み |
| カードの枚数 | 2枚(在留カード+マイナンバーカード) | 1枚に集約 |
| 更新の手続き | 2段階(入管の後に役所へ行く) | 1段階(入管だけで完了) |
| 役所への訪問 | マイナンバーの更新のために必要 | 原則不要 |
2.「物理的な軽さ」より「手続きの軽さ」
専門家として断言できるのは,このカードの価値は「財布が軽くなること」だけではありません。「行政手続きの『はしご』が不要になること」にあります。
これまで多くの中長期在留者の方が,ビザ(在留資格)の更新のたびに「入管の手続きが終わった足で,役所の窓口にも並ばなければならない」という精神的・時間的な負担を強いられてきました。 特定在留カードへ切り替えると,入管でカードを受け取った時点でマイナンバー機能も自動的に更新されるため,「役所に行くためだけに会社を休む」必要がなくなります。
3.特定在留カードの概要と「物理的メリット」
「特定在留カード」は,簡単に言うと「在留カードにマイナンバー機能をインストールした新しいカード」です。まずは基本情報を整理しましょう。
(1)基本情報:いつから?誰が対象?
基本情報をまとめました。
2026年6月14日(この日は日曜日なので実際に交付されるのは15日からでしょう)
取得の義務
なし(任意)。これまで通り「2枚別々」に持つことも可能です。
対象者
中長期在留者(永住者,配偶者,高度専門職,技術・人文知識・国際業務など)や特別永住者。
(2)見た目の変化:カードの表面はどうなる?
1枚に統合されることで,券面(表面)のデザインも整理されます。
表面に在留資格情報(氏名,国籍,在留期間の満了日など),裏面にマイナンバー(個人番号)が記載されます。
ICチップ化の促進
プライバシー保護のため,これまで印字されていた「許可年月日」や「在留期間(○年などの長さ)」などの一部情報は,券面から消えてICチップ内のみの記録となります。
4.最大の利点:手続きの「はしご」を解消
特定在留カードを持つことで,これまでの手続きがどのように変わるのか,具体的に見てみましょう。
(1)これまでの不便:避けて通れなかった「2段階の手続き」
現在,多くの方が経験している流れは以下の通りです。
新しい在留期間が許可され,新しい在留カードを受け取ります。
2. 【ステップ2】市区町村役場へ行く
マイナンバーカードの有効期限は「在留期限」と連動しているため,入管の手続きだけではマイナンバー機能が失効してしまいます。そのため,別途役所へ出向き,カードの電子証明書を更新する必要がありました。
(2)特定在留カードの場合:入管だけで「すべて完了」
特定在留カードを保有していると,このステップ2が完全に消滅します。 入管の窓口でカードを受け取った時点で,中のマイナンバー機能も新しい在留期限に合わせて更新済みとなるからです。
役所に行くためだけの半休や有給休暇が不要になります。
期限切れのリスク回避
「忙しくて役所に行けなかった間にマイナンバーカードが失効し,コンビニ証明書が取れなくなった」というトラブルを防げます。
5.永住者・高度専門職(2号)にとっての「10年ルール」
「永住者」や「高度専門職2号」など,在留期限が無期限(または非常に長い)の方にとっても,見逃せないメリットがあります。
(1)更新サイクルの一致:もう期限をバラバラに気にしなくていい
これまで,「在留カード(7年更新)」と「マイナンバーカード(10年更新)」の時期がズレており,管理が煩雑でした。 特定在留カードに切り替えると,有効期間が「カード発行から10回目の誕生日まで」(※18歳以上の場合)に統一されます。
一度切り替えてしまえば,原則として「10年に1回,入管へ行くだけ」で,身分証明とマイナンバーの両方を最新状態に維持できるようになります。
6.【重要】「オンライン交付」はできない点に注意
特定在留カードを検討する際,必ず知っておくべき唯一のデメリット(制約)があります。 それは,「特定在留カードの交付(受け取り)は,当面の間,入管の窓口でしか行えない」という点です。
現在,在留期間更新の申請自体はオンラインで可能ですが,新しい特定在留カードを受け取るためには,必ず一度は窓口へ足を運ぶ必要があります(郵送での交付は不可)。
(1)あなたにとっての最適な選択は?
特定在留カードに切り替えたほうがいいのかどうか,専門家の視点でまとめてみました。
「どうせ入管に行く(または行くのは構わない)ので,そのついでに役所の手続きも1回で終わらせたい」という,窓口訪問を1箇所に絞りたい方。
現行のまま(2枚持ち)が良い人
「入管の窓口へ行くこと自体を避けたい」というオンライン申請&郵送受取を重視する方。
どちらも一長一短ありますので,検討してみてください。
7.従来の「在留カード」もリニューアルされます
ちなみに,通常の在留カードも2026年6月からリニューアルされることになっています。最新の偽造防止技術が導入され,特定在留カードと同様に一部情報がICチップ化された新しいデザインのカードを受け取ることになります。変更や更新のタイミングで順次新しいものに切り替わります。
8.2026年6月から始まる「特定在留カード」まとめ
特定在留カードは,在留更新のたびに発生していた「入管 → 役所」という二度手間を入管だけで完結(ワンストップ化)させるための強力なツールです。
日本の入管制度は,2026年のカード統合だけでなく,常に複雑なアップデートが続いています。 「特定在留カードへの切り替えタイミングを相談したい」そんな不安や疑問をお持ちの方は,ぜひ一度,行政書士法人第一綜合事務所へご相談ください。ビザ専門の行政書士が,お客様に最適なプランをご提案させていただきます。




